先週金曜日(4月11日)にアセット・マネジャーズ・ホールディングス(2337)の決算発表がありました。前期=08年2月期の連結純利益は07年2月期に比べ42%減でした。今期=09年2月期についても純利益は64%の大幅減という予想を出しました。07年2月期までの3年で純利益を13倍にするなど、時流に乗った急成長企業として脚光を浴び続けてきたのとは様変わりです。
07年6月刊行の日経文庫の『株に強くなる投資指標の読み方』(日経マネー編)には、この銘柄が「成長企業のPER(株価収益率)を考える上で、格好の教材となる銘柄」として取り上げられています。同社は大証ヘラクレス上場の不動産ファンド運営会社。個人投資家の間では今でも注目度の高い銘柄です。
『株に強くなる投資指標の読み方』によると2006年1月に上場来高値をつけた時点の予想PERは76倍、それが07年2月には13倍にまで急低下しました。収益が拡大しているのに株価が下落したからです。この本では「事業の先行きが厳しいと読んだ株価の先見性が正しいのか、07年、08年の株式相場の見所の一つ」(一部略)と解説していますが、いま振り返ると株価は06年の年初から同社の業績の変調を織り込み始めていたわけです。見事な先見性だったと言えるでしょう。。
株価やPERが高くて高嶺の花に思えた銘柄の株価が下がりPERも低下すると、多くの投資家は買いの好機と考えるのですが、「高PERの時が花だった」というのは成長企業によくある話しです。この原稿をまとめている週明け14日の株式市場の前場ではアセット・マネジャーズ・ホールディングスは売り気配で値が付かないままでした。(編集長・Y)

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