株価がじわじわ上昇してきました。3月末に1万2525円だった日経平均株価は、今日(4月28日)の前場では、1万4000円に乗せる場面もありました。。
先週後半から本格化してきた2008年3月期決算などを見れば、企業業績の伸びが鈍化してきたことが明らかですが、すでに株価には織り込み済み、さほど悲観する必要はないという見方が広がっています。例えば、24日に2009年3月期の連結営業利益が1ドル=97円の想定の下で前期比5%減になると発表したファナック。翌25日の株価は大幅高でした。1ドル=97円でもわずか5%減益で済むのなら、結局増益になる可能性が高いと評価されたのでしょう。今後の株価を大きく左右する要因として2009年3月期の業績予想に関心が集まっていますが、増益予想なら株価上昇、減益予想なら株価下落といった単純な動きにならないのが難しいところです。
「日経会社情報」の2008年春号には主要500銘柄の基本投資指標の一覧表を掲載しています。個々の銘柄の予想PER、PBR、予想配当利回りなどが一覧できる便利な表です。ただし、3月期決算会社については2008年3月期の予想数値に基づいており、2009年3月期の業績予想値に基づいてPERや利回りを考えることも大切という注釈が付いています。これから、続々と明らかになる2009年3月期の業績予想によって投資指標がどのように変わるかは要チェックです。割安度が強まる銘柄もあれば、弱まる銘柄もあります。
5月初旬で2008年3月期の実績値と2009年3月期の予想値に対する株式市場の評価は固まりそうです。一方、ここに来て気になるのは金利の動向です。先週終盤に長期金利が急上昇しました。債券市場から株式市場に資金がシフトしたことに伴うものなら好材料ですが、消費が低迷する中で原材料高が物価上昇をもたらし、それに呼応する形で金利が上昇を続けるという展開になるのであれば、株式相場にとって波乱要因となるでしょう。企業業績が伸び悩む中で超低金利に支えられた株価上昇が起きるという「金融相場」のシナリオが崩れかねません。今週以降、企業業績と合わせて金利動向も注視していきたいと考えています。(編集長・Y)
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