趣味の少ない私ですが、ドライブは趣味と言えるかもしれません。この日曜日(18日)も東京都内をマイカーで走りました。
マイカー族は減っているそうです。16日の日経朝刊には全国の自動車保有台数が2月末まで3カ月連続で前年同月比マイナスになったという記事が1面に出ていました。所得の伸びの鈍化、ガソリン高といった経済的要因のほか、地球環境に対する消費者の意識の高まりも背景にあると思います。数年前に「間違いだらけのクルマ選び」で有名な自動車評論家の徳大寺有恒さんに取材したときに「自動車はぜいたく品。ごく少ない人数を運ぶために資源を消費し、道路の整備を必要にさせる。だからドライバーは謙虚になるべきだ」という趣旨のことを言われました。心に残る言葉でした。
ところで自動車業界の今期(09年3月期)は苦戦が予想されています。国内販売の不振はもとより、ドル箱の北米での採算悪化が響きます。日本経済新聞社が実施した16日までの集計によると、今期は上場企業全体で連結経常利益が前期比5.8%減ります。自動車業界の巨額の減益が足を引っ張ります。
一方、最近の株式相場は堅調。その要因の一つも自動車業界にあります。同業界の収益の上方修正に対する期待です。大幅減益予想を出して株式市場関係者を驚かせたトヨタ自動車をはじめ、大手自動車メーカーのほとんどが今期の想定為替レートを1ドル=100円に設定するなど慎重な見通しを立てています。ただし、最近の為替は1ドル=100円より円安の水準で推移しています。さらに各社はコスト削減にも取り組み、業績を下支えすると期待されているのです。
前記の集計によると09年3月期は社数ベースでみると6割以上の企業が増益を予想しています。自動車の収益が当初見通しより良くなれば、日本企業全体の業績がぐっと押し上げられる可能性もあります。今後の株価を大きく左右する材料として、この業界のウオッチは欠かせません。7月下旬あたりから明らかになる09年3月期の第1四半期(08年4~6月期)の業績は最初の関門となるでしょう。(編集長・Y)
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