『日経会社情報2008夏号』の編集作業もやっと一段落。無事に6月16日(月曜日)の発売日を迎え、そして売れ行きが伸びればと願うばかりです。
2週間近くも誌面を読み込んでいると色んなことを感じます。一つだけここで取り上げましょう。それは各社の解説コメントで株主優待に関する記述が増えたことです。優待を新設・拡充したり、長期保有者に特典を付けるなど、企業が優待に力を入れる動きは依然として活発。優待の存在感が強い銘柄も数多く見られます。
例えば、全日本空輸。3月末の株主に対して5月下旬に片道の航空運賃が半額になる優待券が送られました。1000株保有なら1枚です。これを金券ショップなどに持ち込めば、今なら6000~8000円くらいで買い取ってもらえるようです。全日空の2008年3月期の配当が年5円、09年3月期の予想が年3円。1000株保有なら受け取る配当額はそれぞれ5000円、3000円。税金分が1割差し引かれるので手取りは4500円、2700円となります。もちろん、半額の優待券を旅行などに使って、換金で得られる額以上の航空券の割引を受けることもできます。いずれにせよ、現状では配当よりも株主優待の方が価値が大きいと言わざるを得ないのです。
全日空の株価(6日終値で400円)には株主優待分が間違いなく織り込まれています。仮に優待をなくすようなことになれば、配当を少々増やしても株価に悪影響を及ぼすでしょう。同業の日本航空は06年3月期から無配ですが、全日空と同様の株主優待があることが株価(6日終値で243円)を下支えしているのです。
1年間にもらえる株主優待を金額換算し、それを株価で割れば「株主優待利回り」を算出できます。『日経会社情報2008夏号』では、そのランキングを巻末に掲載しました。是非ご覧ください。
←写真は左から日本航空、全日本空輸、JR東日本の優待券。
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