今年もすでに半分が過ぎました。読者の皆さんにとって「充実した上半期」になったしょうか。自分の仕事を振り返ると、上半期で嬉しかったのは編集を手がけた単行本『相場ローテーションを読んでお金を増やそう』がかなり売れたことです。この本を読んで私自身の経済ニュースの見方も変わりました。7月3日の欧州中央銀行(ECB)の政策金利の引き上げ決定のニュースを聞いて、この本を思い出さざるを得ませんでした。
著者の岡崎良介氏は、同書の184ページでこんな指摘をしています。「米国の金融緩和期の中で日本と欧州が金融引き締めに動けば、過去になかったことであり、市場に混乱をもたらす恐れがある。それが世界の株式市場の暴落か不動産市場の下落加速か、一段のドル安かは今の段階では定かではないが、08年の金融市場の最大のリスクは欧州、日本の利上げだ」(要約)。
同書発行の2月時点と違って米国は金融緩和期から脱しつつあり、日本はまだ利上げしていないとはいえ、ECBの利上げは大きな意味を持つと思われます。すでに世界的な金融緩和の流れは一段落しつつありましたが、それが日本の不動産価格、不動産株、リートの最近の値下がりと関連していることは同書を読んでいればよく分かります。そしてECBの利上げ決定。同書の内容や岡崎氏に感化された私は、国内外の金融市場に大きな波乱が起きる予感がしてなりません。
先週末(7月4日)の日経平均株価は前日比27円安で12営業日連続の下落となりました。54年ぶりの連続下落だそうです。でも、11営業日の下げ幅は1200円程度だから大波乱とは言いにくいでしょう。下落が連続しているために、投資家が自律反発を意識して大胆に売りを仕掛けにくい面もあると思います。むしろ、連続下落が終わって一度自律反発した後が怖いのではないかと勝手に考えています。
とはいえ、私の相場観は弱気一辺倒ではありません。7月下旬から本格的にスタートする08年4-6月期の企業業績の開示で、日本企業の収益性向上が明らかになれば株価回復が期待できます。何といっても株価を左右する最大の要因は企業業績なのですから。
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